けも遠足日記

歩いたり勉強したりを記録していきたいです。

1/21 さわやかウォーキング@伊豆長岡

こんにちは。ほべとと申します。

伊豆箱根鉄道に乗って、さわやかウォーキングに参加してきました。

 

いいですね伊豆箱根鉄道

ラブライブのラッピング列車や、ハロウィン電車が走ったりする、単線の電車です。

いろんな企画もやっているようで、鎌倉殿の13人に合わせたPR動画も。

https://twitter.com/izuhakone_13/status/1475634857493823488?t=UkfqkLapdWoYHZldbQI-Iw&s=19

このPR動画のわちゃわちゃした感じすごく好き。ストーリー編もあったのだけどもう見られないのかな。

推しは牧之郷さんです。

 

時間帯 10〜14時

気温 8〜9℃

天気 曇

 

【装備】

速乾インナー(長袖)

フリース上着

レインウェア(上のみ。防水と防風の兼用)

トレッキングパンツ

靴下(薄手、厚手の2枚重ね)

ウォーキングシューズ

 

さて、伊豆長岡駅に到着。

反射炉といちご、温泉の街のイメージがあります。

前回参加した富士宮のときと違って天気がいいので、参加者も多い。休憩ポイントで他の方とお話するのが楽しかったり、迷う心配がないのは嬉しいのですが、ちょっと人が多くて歩きにくいので、コンビニに寄って水とプロテインを買いました。同じ電車に乗ってきた人が一斉に歩き始めるので、スタート付近はちょっと混み合ってしまうのです。時間調整して出ると、いい感じにみんな先にいってくれていました。

そういえば、スタート地点でこんなものをもらいました。どちら様……?

 

そのままのんびり歩きます。

白菜の手前に、白い小さな花がたくさん咲いています。ナズナですね。ペンペン草とも呼びます。ハート型の葉をちょっとだけ剥いて宙ぶらりんにして、くるくる振ると、ぺぺぺぺと音がするやつ。

 

せり、なずな、

ごぎょう、はこべら、

ほとけのざ

すずな、すずしろ、

春の七草

 

五七五七七で覚えた、春の七草の1つです。

 

韮山反射炉に到着。マップを見せるとイベント割引になるところがコース上にいくつかあって、ここで甘酒を買いました。まだあまり身体があったまってないので染み渡る……せっかく来たので、見学して勉強します。コースマップ割引で、韮山反射炉と後で行く江川邸のセット入館券を買いました。

 

韮山反射炉は、江川さん(さっきもらったチケットの人かな)と言う幕末の代官が作ったとのこと。ペリー来航で国に危機が訪れる中、蘭学に精通していた江川さんが軍備増強を目指し、国産の大砲を作るための大量の鉄の加工用に設計したそうです。耐熱レンガでできていて、ドーム状の炉で熱を反射し高温融解を可能にしたと。

作った大砲は江戸に運ばれ、海に作った「台場」に設置したとか。まさか我らがお台場の原型を作った方だったとは。どちら様とか言ってすみません江川さん。

 

詩碑の近くに、なんだか心惹かれる植物が。アーチ状に連なった小さなつぼみないしは実、冬でも葉のある常緑低木。アセビでしょうか。花がないので確証はもてませんが。花のあるときにもういちど来ようかな。

私の推し毒であるグラヤノトキシンは、アセビやネジキといったツツジ科の植物で作られます。アセビを「馬酔木」と書く由来でもありますね。海外では、これらの花から集めた蜂蜜が「トべる蜂蜜」として作られているとか。

 

瞑想中グラッときて、焦って儚げな花をねじ切る

 

(迷走神経刺激、グラヤノトキシン、アセビシャクナゲ、ハナヒリノキ、ネジキ)

 

反射炉の奥にある庭にはロウバイが咲いていました。

蝋細工のように艶のあるぽってりした花が可愛いです。

大砲の鋳造にも使われていたであろう川。

反射炉の周り、綺麗なところたくさんあるなぁ……展望台に登ると、晴れてれば富士山も見えたりするようです。

 

さて、のんびりと見学して、コースにもどって歩きます。

もう水の張ってある田んぼ。田んぼって、どの季節に見ても美しくて好きです。

そういえば田んぼの「んぼ」って何でしょうね。音が可愛い。今度調べます。天穂のサクナヒメのことを考えながら歩を進めます。

 

次の目的地に向かう途中のあぜ道を何気なく見たら

!?!?!?

これ……もしかして……もしかして……!?!?

いやでも花がないから判別できない……日陰になっている場所に生えてて、葉の形はものすごく似てると思うのだけど!! テンションが一気に上がりました。

ゴールデンカムイでも出てきましたね。ニリンソウと間違えやすい、植物毒の女王様。写真の植物は、そのトリカブトによく似ています。ヨモギやモミジガサとも間違えやすいそうですが、葉の形が違いますね。ただ、ニリンソウとの違いは私にはわからん。

少し前に、コロナに対してのトンデモ科学で「ヨモギとハチミツで天然のイベルメクチンをホームメイド」という、どこからツッコんだらいいのかわからないツイートがありましたが(すぐに削除されたようです)、「天然のイベルメクチンを信じる人はヨモギトリカブトを見分けられるのだろうか……」と心配した覚えがあります。

毒性物質アコニチンを産生するトリカブトは、意外にも園芸種が多くて、割と簡単に手に入ります(扱いに注意は必要ですが……)。いやー畦道に自生してる本物だとしたらいいもの見たぞ! 今度有識者に写真見てもらおう。

そして、次の目的地に到着。

本立寺。日蓮宗のお寺です。

ここも、江川さん繋がりですね。日蓮宗にはあまり詳しくないのですが、「妙法蓮華経」を重んじるらしい。般若心経なら唱えられるのだけど、もしも地雷だといけないので、簡単に参拝して後にします。

仏教も勉強したい。勉強したいものが多すぎる。

 

お次は、江川邸へ。

江川さんちです。西郷どんのロケにも使われたそうな。建物や蔵の一部がしっかり残っています。

江川家の人々って、ここまでで、ものすごく仕事できるエリートのイメージだったのですが、江川さんちの誰かが描いた絵の中に大あくびをしている女の人なんかがいて、急に親しみがわきました。

江川邸を後にして、韮山城址に登ります。

本丸から下界を一望。近くの韮山高校から吹奏楽の音が聞こえました。曲輪とか堀切とか、色々残っています。

今川氏の客将、伊勢氏(のちに北条を名乗る)の建てた城だそうです。小田原城の人かな。

残念ながら日本史には詳しくない。高校時代、理屈で導き出せる地理を選択していました。

 

山を降りて、韮山の駅の方向へ。なんと、パン祭りをやっていました。最初にもらったチケットは、このためのものだったのか。

人が多くて写真は取れなかったのですが、広場で色んなパン屋さんがお店を出していました。江川さんが日本で初めてパンを焼いたのが由来らしい。なんでもやるね江川さん。反射炉作って、大砲作って、お台場作って、お寺作って、パンまで作ってしまうとは。すごい人です。

うっかりたくさんパンを買ってしまいました。

パンをわさわさしながら、伊豆長岡駅まで戻ってゴール。

じっくり見学してしまったので、距離の割に時間がかかりました。でも、初めは「どちら様……?」だった江川さんについてたくさん学べましたし、色んな植物を見ることができました。

次も、明日の朝ごはんのパンも、楽しみだなー!